いろは書く子をあえなくも   ちりぬる命ぜひもなや・・・・・・                剣と死出の山をこえ   あさき夢見し心地して・・・・・・

2007年11月25日日曜日

風前の灯火

 なんかPCの調子が悪いです。
突然「ブチッ」って電源が落ちたり、昔のファミコンみたいに画面が完全にバグったりします。
リネの画面もなんかボヤボヤするし・・・
グラボが寿命っぽいのかなぁ。リネの推奨にももう限界だし、もう買い換えようぉ。

 ちょうど年末に向けて仕事も忙しくなるし、ガッツリ稼いで12月中に買うぞ~~~w
いまのPCは自作なんですが次はどうしよっかなー。ゲームするには自作がいいんだけど、やっぱメーカー品て安定するからいいんだよなぁ。

ちょっといろいろ探してみようぉ~。

2007年11月21日水曜日

土方はなぜ戦い続けたのか

 最近の休日は近所の喫茶店でコーヒーとタバコと本で4時間ぐらい過ごすのが習慣になってます。
いま読んでいる本が、秋山香乃という方の『歳三 往きてまた』です。
会社の帰りに本屋でたまたま見つけ即買してしまいました。
なぜ即買してしまったかというと、他の土方歳三の小説には無い”時期”を描いていたからです。
 なんと小説の始まりが「王政復古の大号令」の時期からなのです。新撰組が京を離れ大坂へ下るところからなので、はっきりいって『新撰組』はほぼ崩壊というところから描かれているのです。
 新撰組の鬼の副長のときの土方歳三の話も好きですが、やはり土方歳三は近藤勇が死んでからこそがよりいっそう心に確固たる何かをもって生きたのではないかと思うのです。
そんなことを最近考えていたので、この小説は最後まで読むのがすごく楽しみです。

2007年11月12日月曜日

大老 井伊直弼

 『黒龍の柩』を読んでいて、ふと、「井伊直弼」に興味を持ちました。
歴史の教科書などでは、弱腰外交で押されるまま外国と条約を結び開国のために「安政の大獄」で尊攘派を処断し恨みをかって桜田門外の変で水戸藩士に殺された、みたいに書かれてます。
でもね。あのとき開国を叫んだというのは外国の力を知っていたことだと思うんです。鎖国をしてた日本が外国と対等に渡り合えるはずがないと。中国のように植民地にされてしまうと。それだけは避けたいから即刻開国し外国のいいものを取り入れ国力を付けなければいけない、ということだと思うのです。

そう考えると明治を作った薩摩藩・長州藩は、今まで200年続いた幕府を倒すことしか考えていない。ようするに自分が一番になりたいと。逆にその権力を保ってきた幕府の中に、今日本の中で争っているよりも外国から日本を守ろうと考えれる人がいたことに驚かされます。
(ちょっと新撰組寄りの本ばっかり読みすぎかなぁ~?w)
なんか井伊直弼の本探して読んでみることにします。

 しかし・・・たった150年くらい前に自分と同じ歳の人たちが、日本がどう進んで行くべきか語り合ったり、それに命を懸けてたと思うと、「幕末ってなんてゆう時代だ」とも思うし、それに比べて「今の自分はなにやってんだ」とも思います。

 そんなことを考えてたら壬生義士伝の一節を思い出しました。
「ひとっつだけ俺たちとあんたらがちがうところを教えとこうかい。いいか、上司からひとこと「首」と言われたら、俺たちゃ本当に首が胴から離れたんだぜ」

2007年11月3日土曜日

黒龍の柩 北方謙三

『黒龍の柩』は北方謙三のハードボイルド歴史小説である。新撰組副長土方歳三が、否応なく時代の流れに飲み込まれてゆく新撰組の進む道に苦悩し葛藤するさまを描く。2001年(平成13年)1月1日から2002年(平成14年)4月30日まで「毎日新聞」朝刊に連載され、文庫は上・下巻で2005年(平成17年)10月15日幻冬舎文庫から発行された。
元治元年6月5日(1864年7月8日)の池田屋事件から、明治2年5月11日(1869年6月20日)箱館戦争で土方歳三が戦死するまでが描かれている。

《上巻のストーリー》
池田屋事件を境に新撰組の名が世間に認められていくなか、土方歳三は新撰組を人斬りの集団にしてはならないと思い悩む。そんな土方の想いをわかっていたのは山南敬助だけであった。山南は勝海舟と出会い、勝海舟の中に土方が進むべき道が隠されていると感じる。不治の病を患っていた山南は命を懸けて勝の中にあるものを摑もうとする。そして脱走する前日、山南は勝自身ですら気付いていない勝海舟の根底にある想いを土方に語る。それは夢物語のような新国家構想であった。

山南の想いを受け継いだ土方は人を斬ることでしか前に進めない自分と新撰組に苦悩しながらも、勝海舟・小栗忠順・坂本竜馬・榎本武揚らと出会いその夢の破片を集めてゆく。そして彼らの中にあるひとつの統一した意識を見つけ出す。それは、内戦の回避・・・「不戦」というものだった。そして、薩長同盟・大政奉還を実現した坂本竜馬から土方が予想すらしていなかった驚くべき計画が語られる。

土方はその果てしない夢に新撰組の進む道を重ね合わせてゆく。そしてまた同じように新撰組のありようを考え続けてきた近藤勇と訣別していくのであった。
(下巻に続く)

 『黒龍の柩』は私が好きな小説のひとつです。上巻は、諸説いろいろありますが土方と山南が仲が良かったという設定はたまりません。それについては、NHK大河ドラマ『新選組!』の「友の死」も涙なくては見れませんねw
下巻は、土方が怒涛の如く夢に向かって突き進んでいくので読み出したら止まらなくなります。ですので紹介は上巻だけでいいかなーなんて考えてますw