いろは書く子をあえなくも   ちりぬる命ぜひもなや・・・・・・                剣と死出の山をこえ   あさき夢見し心地して・・・・・・

2007年12月19日水曜日

「歳三 往きてまた」  秋山香乃

 今日は久しぶりに「休み!」って思えるような休日でした。
一日中、読書をしただけの心落ち着く1日でした。昼過ぎに起き、なんだかハンバーガーが食べたくなりフレッシュネスバーガーで3時間ぐらい過ごし、その後いつもの喫茶店へ場所を移し2時間くらい。

 「歳三 往きてまた」を一気に読み終えることができました。
土方はなぜ最後まで戦い続けたのか?という問いに、「近藤を賊軍の将のままにしたくなかった」というのがこのまえ友達と飲んだときにでた答えでした。
そして、この小説には・・・虚を付く「ハッ」とさせられる答えがありました。
《局中法度 一.士道ニ背キ間敷事》
まさに京のときの新撰組の原点でもある局中法度を土方は最後の最後まで貫き通しただけだというのです。

私は、「近藤の死」をいうところに注目していて近藤の死が土方にとってどんな意味があったのか?とか考えていたので、まさに原点に引き戻された感じでした。

近藤をはじめ山南、沖田、藤堂、井上、山崎などなどの死を受け止め、島田魁をはじめとする相馬主計、野村利三郎など最後の最後まで土方を慕ってついてきたものたちの前では士道を貫くほかなかったのかもしれません。
どんなことが起きようと新撰組隊士として局中法度を守るということは、土方には最後まで戦い続けることだったのかなぁ。

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